諏訪神社の近くにある墓地は元々 園林寺というお寺が建っていました。
明治初期、廃仏毀釈により破壊された寺院のひとつです。
当時の明治政府は薩長が占めており、薩摩、大隅国の寺院の破壊は凄まじく、寺院は焼き尽くされ、石仏や仏像などは破壊されました。
鹿児島には100年以上の古いお寺は存在しないくらい、全ての寺院は破壊され焼き尽くされました。事実、鹿児島のお寺には国宝や重要文化財の仏像はないそうです。県内の寺跡には神社や墓地などになり現在に至っています。
南大隅町の園林寺は鹿児島の曹洞宗としては最も古いお寺で、墓地内にはその名残があります。
仏像は破壊されているのもありますが、仁王像や一部の仏像は比較的いい状態で残ってあります。
諏訪神社の近くですので、諏訪神社にお参りの際は、園林寺跡も探索されてください。