御崎祭り

みさきまつり

佐多岬の遊歩道沿いにある御崎神社。姉神の近津宮神社に御崎神社の妹神が新年の挨拶に行くという「県無形民俗文化財」に指定されている1300年ほどの歴史ある南大隅町の伝統行事です。毎年2月の第3土日曜日に2日間に渡り開催され、御神体を担ぎながら約20kmを巡幸するという壮大な行事です。
夜明けとともに

夜が明ける頃、荘厳な雰囲気の中御崎神社で1300年前から伝わる神事が始まります。神様を「ミサキシバ」と呼ばれる霊木に移し、佐多岬の遊歩道を歩き神輿が待っている「田尻集落」に向かいます。

7つの集落をリレーでつなぐ

ご神幸は七浦とよばれる7つの集落をリレーでつなぎます。それぞれの集落の神事に子供から大人まで参加し、たくさんのお供え物やご馳走を振る舞い、無病息災や豊作・豊漁を祈願します。

どんぴら坂

坂元集落にある「どんぴら坂」。狭い急な坂道は最大の難所と言われています。ひと時も途切れることなく奏でられる笛や太鼓の音にあわせ、神輿を担ぎながら坂を下りていく姿は神様を無事に次の集落へ送り届けるという一行の使命感が感じられます。

後世に残したい貴重な祭り

2日目は近津宮神社で午後から神事が行われます。1300年ほど前から日本の最南端にある7つの集落で守り継がれてきた「御崎祭り」。神様の恩恵に感謝しつつ、次の世代へとこれからも受け継がれていくことでしょう。

御崎祭り (みさきまつり)

開催場所
鹿児島県肝属郡南大隅町佐多地区
開催時期
2月第3土・日曜日
お問合わせ
南大隅町地域包括支援センター (TEL 0994-28-1333)

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